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クリティカルシンキング(批判的思考)

クリティカルシンキング(批判的思考)

はじめに

ロジカルシンキング、クリティカルシンキングという言葉を耳にする時、ビジネスでの必要性について書かれていることが多いと思います。しかし、ここでは、主に学生の勉強・学習に対しての必要性や重要性のみを記載させていただきます。

ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違いは?

ロジカルシンキング(論理的思考)
物事を要素ごとに分解し、筋道を立てて考え、判断すること
クリティカルシンキング(批判的思考)
その考えが本当に正しいのかをいろいろな角度(見方)から検討して、本質を見極めること

この2つの思考法は相反するものではありません。

正しい結論を出すためには、これらの考え方を併用して実践することがより効果的です。

クリティカルシンキングとは?

あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考方法である。批判の定義については論者によって異なるが、共通的には、単に否定的になるのではなく、自身の論理構成や内容について内省することを意味する。その方法論としては、考察対象をよく理解すること、間違った推論を起こす暗黙の前提を明らかにすること、証拠について評価したり、循環論法人身攻撃など論理的な誤りを避けるための誤謬についての理解といったこと。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用

日本語訳される「批判的思考」と聞くとあまり良くない印象を受けるかもしれませんが、そうではありません!

「これが正しい!」「これが正解だ!」

という思い込みを取り除き、あらゆる角度、いろいろな立場から別の可能性はないかと考え続け、

「なぜ?」「どうして?」「本当に正しいのか?」

と(自分自身に)問いかけながら、振り返り、考え、判断しながら正しい結論に導いていくことです。

つまり、「間違えているかもしれない」という批判的な視点を持ち続けることで、正しい結論へと近づけていきます。

学生の勉強や学習にどのように役立つのか?

難しい算数・数学の問題で、こうやれば解けそうだと思っているがなかなか正解にたどり着けない時、

数学(主に中学生の範囲)での証明問題で、どのように証明すれば良いのか悩む時、

国語などの記述問題で、決められた文字数の範囲内でわかりやすく答えなければならない時、

夏休みの宿題の作文や、発表をする際のまとめ方、小論文をうまくまとめる時など、さまざまなケースで、これらの思考力が役立ちます。

考え方に行き詰まった時、新たな視点や発想が生まれることで、問題解決の手がかりとなるかもしれません。

新しい選択肢が必ずしもベストな考え方とは限りませんが、それぞれを比較することでより望ましい結論を導くことができるでしょう。

これらの力は、学生の間だけではなく、社会人になってからも必要とされるものですので、今のうちから鍛えていくと良いのではないでしょうか。

クリティカルシンキングのためのワンポイント💡❗️

① 目的(ゴールや課題)を常に意識する!

目的を常に意識することが大切です。

いろいろな視点から考えていると、目的を忘れて別の方向にいってしまうことがあります。そうならないように注意してください。

ゴールを常に意識しておくことで、様々な角度から思考する範囲が広くなっても、迷ったり立ち止まったりせずにすみます。「なぜ?」「どうして?」「どこを解決すべきか?」

といった視点を忘れずに、迷わすに正しい結論にたどり着くようにしましょう。

② 先入観や思い込みを捨てる!思考のクセに左右されないように考える!

人は自分の知識や経験などから、必ず思考のクセ(偏り)を持っています。

偏った思い込みなどが無意識にでも反映されてしまうと、適切な結論を導き出すことはできません。

「自分が正しい!他の人の考え方は間違えている!」

とは考えずに、他の人の違う考え方にも耳をかたむけ、何が正解なのかを客観的に考えるようにしましょう。

③ 結論が出ても考え続ける!多角的な視点を持つ!

答えが出たと思っても、そこで考えを止めずにもう少し考え続けてください。

So What?(だから何?)

Why So?(それはなぜ?)

True?(本当?)

↑の3つを繰り返し考え続けることで、物事の本質がみえ、適切な回答にたどり着くことができます。

いつもこの3つの言葉を意識しておくことで、思考力や考える習慣が自然と身につきます。

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