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英検3級二次試験(面接)について

英検3級二次試験(面接)について

ここでは、実用英語技能検定(英検)3級二次試験面接について、どのような内容なのか?コツはあるのか?など詳しく説明いたします。

生徒さんだけでなく、保護者の方にも二次試験(面接)がどのようなものなのかを情報共有することが目的です。ぜひ、受験者のお子さんと一緒にご一読ください。

注意点

必ずしも二次試験(面接)がここに記載されている内容通りとは限りませんのでご注意ください。

このページは、受験生が二次試験の大まかな流れを知っておくことで、本番当日に焦らず、落ち着いて対応できることを目的としています。

コロナ禍での実際の例を参考にしておりますので、ネット等にあるコロナ禍以前の情報とは異なるものも多々あります。今後の新型コロナ感染状況等により、コロナ禍以前の方式に戻るかもしれないことをご了承ください。

準備・心構え

携帯電話を持っている場合は、必ず電源を切り(マナーモードではなく、電源を切りましょう)、携帯電話収納ケースに入れて首から下げましょう。

会場に携帯電話収納ケースがない場合、電源を切ってカバンに入れておきましょう。

手荷物(バッグ等)がある場合、持ったままで大丈夫です。

面接カードは手に持っていてください。

入室

コロナ禍以前は5人程度の集団面接だったとの情報もありますが、コロナ禍では個別面接をしているようです。

集団面接の場合

あなたが先頭になった場合は、下記の個別面接の場合を参照してください。

先頭でない場合は、前の人に続いて入室してください。

個別面接の場合

ドアをノックして、「May I come in?(入室してよろしいですか?)」と言い、返答を待ちます。

面接委員
受験生
(ドアをノックしてから)May I come in?(入室してよろしいですか?)
 Please come in.(どうぞお入りください。)
 Hello.
⚠️ 先に「Hello.」と言われたら、「Hello.」と返してください。
 Hello. May I have your card, please?(こんにちは。カードをいただいてもいいですか?)
 Yes. Here you are.(これです、お願いします。)と言って面接カードを渡してください
 Thank you. と言われた場合、面接官が面接カードを確認するのを待ちましょう。面接官の指示があるまで着席してはいけません!
 Please sit down. または、Please have a seat. と言われたら
 Thank you. と言ってから着席してください
 Thank you. Please sit down(Please have a seat). と言われた場合
 Thank you. と言ってから着席してください

氏名・受験級の確認と挨拶、日常会話

着席した後、氏名と受験する級の確認、挨拶・日常会話となります。

 Good Morning(または、Good Afternoon).
 Good Morning(または、Good Afternoon).
 My name is ○○○○○(面接委員の名前). What is your name, please?
 My name is △△△△(あなたの名前).
⚠️ I am △△△△. ではなく、My name is 〜. で応えます。
 Miss(Mr) △△△△, this is the Grade3 test, OK?
 Yes.
 Miss(Mr)△△△△, how are you today?
 I'm Good, Thanks.

問題カードの黙読とナレーション

挨拶と日常会話が終わると、問題カードを渡されて、問題カードの黙読、質問となります。

 OK, let's start the test. This is your card. と言われて問題カードが渡されます。
 Thank you. と言って問題カードを受け取ってください。

問題カードには文章(パッセージ)とイラストが印刷されています。

問題カードは、英語実用技能検定公式ホームページにサンプルが載っています。

こちらをクリックして参照してください。※リンクが切れている場合はご連絡ください。

 First, please read the passage silently for 20 seconds.

と言われたら、20秒間で問題カードを黙読してください(声を出してはいけません❌)

最初に絵を1〜2秒くらい見てください。ふきだし(💬)がある人物がいたら特に注意して見ておきましょう!

その後、英文を声を出さずに読みましょう。わからない英単語があっても、焦らず、最後まで読みましょう

英文が黙読できて時間が余ったら、絵をもう一度見ておきましょう。

 Now, please read it around.

と言われたら、問題カードの内容を英語のタイトルから音読(声を出して読む)してください。

英文の内容が面接官に正しく伝わるように、意味のまとまりを意識して読むように心がけましょう。

発音だけではなく、『意味を理解したうえで読んでいる』ことが面接官に伝わるように丁寧に読みましょう。

5つの質問

音読が終わると、面接委員から5つの質問をされます。後述の『アティチュードについて』でも触れますが、『積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度』が大切だとされています。質問がうまく聞き取れなかった場合に、

 I beg your pardon?

と言って、もう一度質問し直してもらっても大丈夫ですが、何度も聞き返すのはやめましょう(聞き返すのは一回の質問につき一度までにしましょう)。質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にはなりません。 ただし、不自然に行われたり、繰り返し聞き返したりした場合は、減点の対象となるようです。 また、質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進む場合があります。

  • 質問① パッセージ(文章)についての質問
  • 質問② イラスト(絵)についての質問
  • 質問③ イラスト(絵)についての質問
  • 質問④ 受験者自身のことなどを問う質問
  • 質問⑤ 受験者自身のことなどを問う質問

質問された後でも、問題カードを見ていても大丈夫ですが、答える時には面接委員のほうを見てしっかり答えましょう!

質問には、主語と動詞のある完全な文で答えた方が良いとされています。日常英会話で使われることがある省略した文ではなく、主語と動詞のある文で回答しましょう。

質問① ※問題カードを見ていてもかまいません。

 Now, I'll ask you five questions.

1つ目の質問は、文章(パッセージ)についての質問です。

 Please look at the passage. Why(Where, What) 〜 ?

文章について、何らかの質問をされますので、問題カードを見ながら考えてください。

二つ目、三つ目の文章に記載されている内容が聞かれることが多いようですので、二つ目、三つ目の文章は特に注意してください。

  • 【理由】Why 〜 ?
  • 【何?】What 〜 ?
  • 【場所】Where 〜 ?
  • 【数?】How many 〜 ?

Some people want to ○○○ 〜, so they △△△ 〜(人々は○○○したいので、彼(彼女)たちは△△△〜)に対して、Why do they 〜 ?と質問された場合は、Because they 〜(彼(彼女)たちは、○○○したいからです)のように回答しましょう。

『, so』『, and』『, but』のような因果関係を表すワードの直前部分が回答になることが多いので、黙読・音読をしながら、これらのワードが出てくるかどうか見ておきましょう。

例①

Some people want to enjoy the outdoor activities in the nice weather, so they go camping in the summer.

に対して、 Why do they go camping in the summer? と質問されたら、カンマ(,)の前の文章の主語を変えて以下のように回答しましょう。

Because, they want to enjoy  the outdoor activities in the nice wether.

例②

People can learn English and other languages from the radio, so it is very useful.

に対して、 What can people learn from the radio? と聞かれたら、カンマ(,)の前の文章の主語を変えて以下のように回答しましょう(People を They(代名詞)に言い換えます)。

Because, They can learn English and other languages.

例③

Please look at the passage. Where do many children meet to play ○○○ ?

のように、○○○をする場所はどこですか?と場所を聞かれるような質問もあるようです。

どのような質問でも、文章内に答えが必ずありますので、文章全体をしっかりと把握しておくことが大切です。

質問②・質問③ ※問題カードを見ていてもかまいません。

2つ目、3つ目の質問は、イラストについての質問です。

例①

イラストの中に吹き出し💬がついている人がいる場合、その人について質問されることが多いようです。

『〜 is going to 〜』のように『何をしようとしていますか?』というこれから先(未来)のことを聞かれた場合、

She(He) is going to 〜 のように吹き出し💬のついている人の動きを回答しましょう。

『to play』『to read』『to wear』『to take a picture』『to sit on 』『to swim』など、いろいろな動きがありますので、いろいろなパターンを回答できるようにしておきましょう。

例②

イラスト中の吹き出し💬がない人たちについては、『何をしていますか?』のように、現在進行形で質問されることが多いようです。

She(He)is 〜ing. のように回答しましょう。

例③

How many 〜 ? のように、人数を聞かれることがあるようです。

○○○を着ている人たち、帽子をかぶっている人たち、メガネをかけている人たち、○○○を持っている人たち、動物(犬、猫など)の数、○○○している人の数、など。

『wearing』『having』『playing』など。

例④

Where 〜 ? のように場所を聞かれる場合には、イラストの中の『物(モノ)』を探してください。

○○○の上(on the table, on the desk)、壁に掛かっている△△△(on the wall)、動物(犬、猫など)がどこにいるのか?など。

『on』『in』『under』『near』『by』などを使い分けられるようにしておきましょう。

イラストで、机とテーブルのどちらなの?と迷った場合、

引き出しがついている → desk

引き出しがない → table

と考えておくと良いようです。

例⑤

どのような質問がされても対応できるように、身体的な特徴、性別、年齢、服装、髪型など、人を表現する方法に慣れておきましょう。

『the woman』『the man』『the old woman』『the tall man』『with long hair』『with a hat』『with glasses』

質問④・質問⑤

3つ目の質問に答えると、問題カードを裏返すように指示があり、受験者(あなた)自身のことを質問されたり、あなたの意見・考え、あなたの好みなどを尋ねられます。決まった正解があるわけではない質問ですので、自分のこと、自分の考えを答えてください。適切な英語で表現できるかどうかが評価されます。

問題カードを見ないで回答する質問ですので、面接委員のほうをしっかり見て質問に答えることが大切です。

質問に答えると、『もっと詳しく話してください』『なぜそう思うのですか?』『なぜ?理由は?』と追加の質問があります。受験者(あなた)の回答によって質問が異なりますので、疑問詞と動詞をしっかりと聞き取るようにしましょう。

 Now, Miss.(Mr.) ~, please turn the card over.

と言われたら、問題カードを裏返してください。続いて面接委員からの質問が始まります。

面接委員の質問の例です。

What do you usually do on weekends?

What are you going to do this afternoon?

Are you interested in sports?

Do you like using computers?

Do you like to 〜 ?

Do you watch TV every day?

Do you often use computer?

Are you a member of 〜 ?

Have you ever been 〜 ?

面接委員の質問に回答すると

 Please tell me more.

と言われますので、より詳しく話をしましょう。

趣味は?好きなことは?好きなテレビ番組は?週末(今日、明日、冬になったらなど)何がしたい?好きな食べ物は?という質問に対しては、あらかじめあなた(受験者)の回答を用意しておくのも良いかもしれません。必ずしも本当のことを言わなくても良いので、回答しやすいものを決めておくのもコツだと思います。

野球、サッカー、剣道、ピアノ、楽器などの習い事、料理、イラストを描く、読書などの趣味・特技などで自分の回答をあらかじめ準備しておくことで、慌てずに落ち着いて回答できるかもしれません。

I’d(I would)like to 〜(私は〜したいです)

I often watch music programs.(私はよく音楽番組を見ます)

I want to go to play 〜

I’m planing to play 〜

Tell me more. に対して回答に迷った場合、以下のような回答ができることが多いので、以下の言い回しに慣れておきましょう。

『I like to 〜 because it is fun(interesting).』『I want to 〜 because it is fun(interesting).』『I am thinking about watching TV because it is fun(interesting).』

問題カードの返却と退室

5つの質問が終わると、問題カードを返し、退出(部屋から出る)流れとなります。

 OK, Miss.(Mr.)〜, this is the end of the test. 
 May I have your card back, please?

と言われたら、

 Here you are.

と言って問題カードを面接官に渡してください

 Thank you. You may go now. Good-bye.
 Thank you very much. Good-bye.
 Have a nice day.
 Thank you.

のような会話をして、部屋から出てください。

アティチュードについて

 多くのサイトや書籍で、英検二次試験は加点方式ではなく、減点方式だと言われています。下記を参考に、減点されないような対応を意識しながら面接に臨んでください。

 面接試験の評価項目に、アティチュード(attitude)というものがあります。これは「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」のことです。英検では、質問に正しく答えることや発音はもちろん大切ですが、面接官の目を見て、時には身振りや手振りを交えて、適切な大きさの声で名称に発音する、面接官から質問された後にスムーズに応答することも大切なポイントとなるようです。わからない単語があっても諦めずに、意味の近い言葉で代用したり言い換えたりして、相手に理解してもらおうとする態度も重要だと言われています。

参考

上記の内容は、英検公式サイト(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/)、英検公式サイト3級過去問(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html)、実際の受験生からのヒアリング、その他各種ホームページなどを参考に、SDL英会話教室講師アンジェラ先生からアドバイスをもらいながらまとめました。

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